デヴィッド グレーバー。 私たちが「クソどうでもいい仕事」に忙殺されてしまう意外な理由(藤田 結子)

コロナ後の世界と「ブルシット・エコノミー」/デヴィッド・グレーバー

生活=生きること=命(ライフ)。 仕事は我慢してこそという道徳は、日本ばかりでなく英国でも根強いらしい。 現在、言うまでもなく、多くの工場が(すべてではないけれど)閉まっている。 そうしたなかで、失業者の反感や、したり顔のリベラル・エリートへの反感が醸成される。 わたしは今、ほんとうに素敵なことだと思っているのですが、ロックダウンをするなら経済的損失が引き起こされることになるという発想を、誰も当然だと思っていない。 人間経済から商業経済への移行には、暴力が介在する。 — Brut Japan brutjapan わたしたちは、これらすべてが終わったのち、それは夢に過ぎなかったのだと考えるよう促されることでしょう。

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デヴィッド・グレーバー

そのなかには、国境を廃止して人々がどこにでも移動できる自由を与えよ(そして、ラオス人であればラオスで幸福に生きられるように以前の支配国が努力する誘因をつくれ)という要求や、世界規模の「大恩赦の年(Jubilee Year)」にすべての国の負債を帳消しにせよという要求が含まれていた。 社内報にそれだけの金をかける企業の現業スタッフは能率アップを迫られ、人減らしの対象とされ、果てしもない無用な書類仕事に追われているというのに。 マーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』 フィッシャーによれば、うつ病の増加には、労働の現代的なあり方とも明らかに関わっているという。 わたしたちは単に、巨大金融機関の存在には何かしかるべき理由があるのだと信じているかのように振る舞っているにすぎないのだと。 労働世界について、そこで重要なのは誰なのかについて、もはや幻想はありません。

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デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』の魅力――仕事とケアの深層

著書に、 Bullshit Jobs: The Rise of Pointless Work, and What We Can Do About It(Penguin, 2019、岩波書店より近刊)。 グレーバーは新型コロナ危機を、何よりそうした「通常」の異常さが露呈する契機として捉え、彼が「ケア階級(caring class)」と名付ける人びとに正当な地位を回復させて新たな社会的現実を生み出すべきことを説く。 世間で常識だと思われている考え方は歴史的な産物に過ぎず、その歴史も意外と浅かったりする。 本書の魅力は、夥(おびただ)しい数の事例に対する繊細な解釈にもある。 建物に使う暖房で発生する炭素の問題、そしてそれを囲むインフラ整備など、巨大なエゴを建設しているようなもの。 そのためにはふつう、事前の借り入れが必要になる。 しかし本当はその夢が現実だったのです。

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人類学者デヴィッド・グレーバーがインタビューに応えていた。|Kie|note

今年9月に急逝。 どんな指標が求められるのだろう。 Lost People: Magic and the Legacy of Slavery in Madagascar. すなわち、ブルシット・ジョブとは、文字通り、不必要な仕事であり、その上、欺瞞とたわ言で塗りたくられた仕事、というわけだ。 名誉と名誉剥奪はセットになっていて、ゼロサム・ゲームになっている。

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